1993-12-07 第128回国会 参議院 商工委員会 第5号
それが昨今では、大手商社も大手紡績も、下請即我々は賃織りと言うんです。糸をもらって布にして、その工賃を稼ぐわけです。極端なことを言うと労働賃金なんです。 それを大体綿工連の中でも六、七〇%やっておったわけでございますけれども、そうした海外のものが入ってくる、海外で物をつくったら安いということで、商社が自分のリスクを負わずして、その賃織り産地を切り捨てるわけですね。
それが昨今では、大手商社も大手紡績も、下請即我々は賃織りと言うんです。糸をもらって布にして、その工賃を稼ぐわけです。極端なことを言うと労働賃金なんです。 それを大体綿工連の中でも六、七〇%やっておったわけでございますけれども、そうした海外のものが入ってくる、海外で物をつくったら安いということで、商社が自分のリスクを負わずして、その賃織り産地を切り捨てるわけですね。
大手紡績としては、実需につながる系列販売を進める方針を持っておるわけですから、取引所における価格形成というのはいかがなものかというふうに考えておるであろうと私は想像する。
綿糸全体としても大手紡績から取引所に出る玉は少ない、これが綿糸の現状だと思う。 生糸に至っては、昨年八月以来蚕糸事業団により輸入の一元化が行われて、まさに人為的な価格形成の中で取引が行われておるという異常な状態になっておる。これは具体的に私は構造面から申し上げた。これを見れば、もはやもう商品取引としてここに上げておる適格性を問うまでもないと私は思うのだけど、いかがですか。
次にお聞きしたいのは、先ほど来いろいろ懸念をされておるわけですが、大手商社とか大手紡績会社、これらの系列支配の強化をどう歯どめしていくかということが非常に大きな問題になってくると思うのです。現に、この法案があるなしにかかわらず、それが進行しておるというのが実態だと思う。
○竹村委員 最後に一点お伺いしたいわけでありますけれども、織布業は原料買い製品売りの業種で中小零細企業が主体であり、原料である糸は大手紡績、大手商社から供給され、製品は大手商社に売るというサンドイッチにされた弱い立場にあります。
私ども昨年度から構造改善事業協会の中に技術指導室を設けまして、大手紡績メーカーの技術陣の協力を得まして中小紡に対する技術指導を実施いたしておる次第であります。なお今回の改正によりまして、振興基金の重要な業務の一環といたしまして、各産地の組合等におきまして技術開発をいたします場合に、振興基金から助成をするということも考えておる次第であります。
それから先ほどちょっと言ったが、大手紡績は中小の紡績からもう機械を買い入れておると聞いておるし、一体どのくらいの値で買っておるのか、あるいはこれによってどのくらいのスクラップの申し出が現にあるのか、いろいろなことを伺いたいのですが、そういうことを一括して簡単にお願いします。現にそういうことでスクラップの申し出があるのかどうか。
それから過去の例としてクリーニング、これは顕著な例でございますが、昭和三十六年に兵庫県において某大手紡績会社が、自分の会社の納入したシーツ、まくらカバー等の洗たくを行なわせるために子会社をつくって、そうして地元のクリーニング業者と問題を起こして、これは組合と交渉しまして、そうして、三十六年以降三年間、同社は、親会社が納めた大口需要者、たとえば病院とかホテルとか大口需要者に親会社が納めた製品だけのクリーニング
もし、本法律の制定を機会にこのような行政指導が進められたならば、大手紡績による中小紡績の賃紡化、大手紡績内部の集中生産に伴う工場閉鎖、生産の一部を中小企業に切りかえることによる大企業の労働者の人員整理、特に女子労働者について工場閉鎖に伴う配置転換という名目で、表面にあらわれない形での自己希望退職という問題の発生、複合繊時代に対応した大企業の製品によるチョップ販売体制の確立によって起こる中小企業との生産分野
そのために、本法制定を機会に体制的に進められる行政指導によって、大手紡績による中小紡績の賃紡化あるいは大手紡績内部の集中生産に伴う工場閉鎖、生産の一部の中小企業への切りかえによる大企業労働者の首切り、女子労働者に対する閉鎖の形をとった名目的な自己都合退職の発生、あるいは大企業の製品によるチョップ販売体制の確立によって起こる中小企業との生産分野の競合、メリヤス、縫製、織機部門の系列化の促進がすでに進行